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はの字

今朝は寒くて寒くて五時半に食堂の窓を開けたら真っ暗な中にくまこが座っていたので
キャットフードを出してみたが、ぷるんと一回
肩をそびやかしただけだった。
この一カ月は歯が痛くて痛くて週に
三日の歯医者通い、
前回は(治療の)痛さがまるで脳天に水飴を流
し込まれたようで、
痛覚は極まると甘さに至るのかと思いもかけな
い発見があった。
いつも大抵授業の前に予約を入れるが、今朝家の
門を出ると、
お向かいの生垣に今年初めての(いつもこればっかり・
・・)うぐいすが来ていた。
初音、という言葉をつい思い出す。徳
川の姫君のお輿入れ道具に
そんな銘の付いた鏡台かなにかの一式が
あったようにも思うが・・・
もちろんまだ鳴きはしない。治療室で
はいつもクラシックが流れているのだが、
今日はベートーヴェンの
スプリング・ソナタの一楽章であった。
この前母と合わせたのは昨
秋あたりであったか。ゴールドベルクが生前、
(そのタイトルが他
人につけられたのはよくある話として)
この曲はスプリングなんてものじゃない、もっと
激しい、ドラマティックなものなんだから!
仮に「春」としたって
、それはドイツやスラブの厳しいきびしい冬を
やっと乗り越えた果
てのものなのだから!と飽かず言っていたということを思い出す。
一昨年、生まれて初めて一週間入院をしたとき彼と美代子伯母の、
朋学園での公開レッスンのDVD(全7巻!)をずっと観ていたが
スプリングの回でもとにかく「もっと出して!」の繰り返し。
中で冒頭一小節を「(ダウンでダメなら)アップ・ボウから始めてみたら?」
と言い出したのには驚いた。通常あの弾き出しは穏やか
な春の日射しのごとく、
なだらかなダウン・ボウから始めるものな
のだ。
もとい、弓遣いというのはヴァイオリン演奏において非常に
重大な問題であって、
おいそれといじれないものなのだが、それを
こともなげに。
そんなにも自由なものなのか!!そしてそれは、も
っと厳しい音楽性の問題を前に
ギミック(小細工)にこだわってど
うする、という彼のあの小さな身体と
柔和な表情からは思い及びも
つかなかった檄だったのである。
久しぶりにスプリングを弾きたい
が一人ではしょうがない、
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ
というのはピアノとヴァイオリンの二重奏であって、
かつて米国で師
事していたオルブライト先生は「本番でもヴァイオリン譜とピアノ譜、
二冊並べて見ながら弾きなさい」と極端なことまで仰ったもの
である。
そんなわけで今夜も私はショパンの幻想即興曲
(これもま
たショパンの意に関係なく没後につけられたものである)を、
鍵盤
につっかえつっかえ弾くことでしょう。

1月16日

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  • 2017.09.11 Monday
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  • 17:46
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コメント
日本語の美しさに、時々のざかせて頂いております。初音は、総桐の箪笥にその名前がついたものがあり、婚礼に用意されるとても高価なものです。
  • hana
  • 2013/01/20 3:26 AM
hanaさま。
コメントありがとうございます!身に余るお褒めのお言葉にキーを叩く指も引っ込みがちになってしまいますが・・・婚礼用の総桐箪笥の銘とは存じませんでした。御教示に重ねて御礼申し上げます。同じ職場の大先輩の先生からは、かつて御妹さまの日舞花柳流の温習会が、やはり「初音会」と名付けられていた由、伺ったばかりでございます…
  • 千代田夏夫
  • 2013/01/21 2:53 PM
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