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「The Great Race, The Great Gatsby―
人種主義から読む『グレート・ギャツビー』」という研究発表を、
九大西新プラザで行いました。
私は福岡という街の楽しみ方が未だに分からず、
いつも何となく悔しい思いを抱いて帰途につくのだが、今回は花が良かった。
Oホテルロビーに飾られた薄紫のストックとアルストロメリアを見て思い出したのは
秩父宮妃のメモワールの一節、クイーン・マザーのお茶に招かれたとき
王室の誰かが亡くなったばかりで宮殿のそこここに飾られた紫色のストックの花が、
「いかにも宮中喪に相応しく思われた」よし。
ひと夜明けて天神大丸の正面入口にはとりどりのピンクのチューリップが花びらを
のびのびと反り返らせながら大輪の花を重ね、まさに春降り積む、という趣。
そして今紅茶を飲んでいるカフェの卓上、濃桃色のアスター菊、オレンジのガーベラ、
そして再び薄いピンクのストックが、ユーカリの葉とともに円いガラス器に入って、
これはクルクル360度僕の手のなかで回って可愛らしい。
A.クリスティの佳編「あなたのお庭をどうする気?」、
TVドラマ版では老婦人がエルキュール・ポワロにストックの花の種の袋を渡して、
身に迫っている危険を訴えていた。
彼女はストック(stock)に株券の意味があることに文字通り命をかけたのだったが、
stockにはまた人種の意味もある。
なかなか1920年代アメリカにぴったりの花とも言えようか。

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  • 2017.09.11 Monday
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